7. ビアガーデン-1 2001/4/19

ビール無しにドイツの夏は語れない
今日は最近知り合った日本人と、街で一番ビールが旨いクナイペ・フォーゲルブロイ(Vogelbreu)へ飲みに行きました。クナイペ(Kneipe)とはドイツ居酒屋のこと。タイトルにはビアガーデンと書きましたが、実はドイツの “Biergarten(ビアガルテン)”は日本の“ビアガーデン”とはだいぶ違います。

レストランでもカフェーでもクナイペでも、中庭や店先にスペースがあれば、必ずテーブルと椅子を出します。天気さえよければ3月から10月くらいまで外で飲めますから、“夏だけ特別にビアガーデンを作る”ことはないのです。言ってみれば、半年の間、毎日町中でビアガーデンが開店しているわけ。ビール好きはドイツに住むしかない!?

フォーゲルブロイが有名なのは、店でビールを自家醸造しているから。樽は2つなので、飲めるビールは2種類だけ。週によって違う種類のビールを作っていて、500mlのジョッキが約400円ほどです。気に入った人はビールを5リットルのビンに詰めてもらい、お持ち帰りもOK! 

私はそれに白ソーセージを注文しました。白ソーセージは知る人ぞ知る、バイエルン地方(ミュンヘンのある州)の名物。バイエルンでは昼間にだけ食べるそうです。鮮度がとても大切で、朝作ったら昼には食べなくてはいけない(らしい)のです。そこまでこだわるかなーー? ほかにはマウルタッシェン(ドイツ餃子)もいけます。これは、カールスルーエのあるバーデン地方の名物。

一緒に飲んだ日本人はドイツへ来る前、イギリスに3年いたそうです。「ドイツは天気がいいし、食べ物が旨い!」と言ってました。私は常々『ドイツは天気は悪いし、食べ物もイマイチ』と思っていたから、目から鱗が落ちる思いでした。下には下があるんだ。なんてことを言ったら、ドイツ人に怒られてしまいますね。そう言われてみると、最近はドイツの食事がおいしく感じられるようになりました。私も食生活の適応が進んでいるみたいです。

黄金に輝く樽
店の中にある巨大な樽。ここのビールは少し甘目で飲みやすいです。でもアルコール度が高めなので注意しないと二日酔いに悩まされます。
いつも混んでます
フォーゲルブロイは人気があっていつも混んでいます。隣にもクナイペの“ビアガーデン”がありますが、そこはいつもガラガラ。
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